カラビナ式と首掛け式はどう違う?ペットボトルホルダーの使い方と特徴

ペットボトルホルダーとはペットボトルを手ぶらで持ち運べるアウトドアグッズのことで、散歩やフェス、自転車など様々なシーンで活躍します。装着方法は大きく分けてカラビナ式首掛け式の2種類があり、それぞれ用途や特徴、強度、オリジナル印刷をする場合の印刷範囲などが異なります。

ペットボトルホルダーの使い方

ペットボトルを手で持って歩くのは煩わしい、でも水分補給は大事。そんな時に役立つのがペットボトルホルダーです。どのようなシーンで役立つのか、種類やサイズなど紹介します。

利用シーン

  • 登山:リュックの外に装着して探す手間をはぶく
  • フェス、スポーツ観戦:両手を挙げて楽しめる
  • 野外サークル活動:サークルのオリジナル印刷をすればスタッフである事が一目瞭然
  • ジョギング:両手を空けて荷物を最小限にできる
  • 自転車:ロードバイク用や一般的な自転車でも装着できるボトルホルダーがある

ケース付きとケースなしの違い

ペットボトルホルダーにはペットボトル本体を収納するケースが付属しているものとそうでないものの2種類があります。

ケース付きのペットボトルホルダーは、外側が防水加工になっている素材が多いので鞄や洋服が水滴で濡れる心配がありません。ケースに入れることで外部の衝撃から守れて、上下の固定ができる物もあるので飲み物がこぼれる心配もありません。内部がアルミ蒸着加工の場合は保冷保温効果があります。飲んでいる物が他の人から見えないのも魅力です。

ケースなしのペットボトルホルダーはペットボトルがむき出しなので、かさばりません。飲料水の残りがどれくらいか直ぐにわかります。ただし、口を付けた飲みかけのペットボトルを炎天下の車中に放置すると、ペットボトルの水温が上がり雑菌が増殖して食中毒の危険性もあるので放置しないようにしましょう。

ケースあり
ケースなし

一般的なサイズは

下記の画像はペットボトルの首の付け根(キャップ下部)を固定するパーツの大きさを表したものです。画像ではカラビナの方が大きく見えますが、ボトルの差し込み部分は一般的な口幅のペットボトルに合わせたサイズです。

カラビナ式のホルダー(左)は、素材が硬いのでペットボトルの柔らかさを利用することでガッチリと装着できます。
首掛け式のホルダー(右)は、差し込む部分が少し開閉することでボトルを差し込めます。

広い口幅の缶ボトルでも使えるか試してみましたが、ホルダーが入りませんでした。

人気のメーカー

ペットボトルホルダーは主にアウトドアで使用するアイテムであるため、多くのアウトドアブランドからさまざまな製品が発売されています。例えば、mont-bellの「D-RING ボトルバンデット」は、ラバーリングでペットボトルを固定し、カラビナで吊り下げて使用するタイプのペットボトルホルダーで、トレッキングやキャンプなどのシーンで活躍します。また、Columbia社の「プライスストリームボトルホルダー」は、500mlのペットボトルが収まる首掛け式のペットボトルホルダーですが、こちらは首や肩にかけて使う以外に、背面のベルクロストラップを使ってリュックサックなどに固定することもできるので、子供でも使うことができます。ほかにもいろいろなメーカーからそれぞれ特徴のある製品が発売されているので、比べてみるのも面白いでしょう。

カラビナ式のペットボトルホルダー特徴

カラビナとは登山の時に使われる道具で、開閉が簡単にできる金属製のリングのことです。登山用は開閉部分がネジ式になっていますが、開閉部分を押すだけで装着できる簡易的なものもあります。リュックや腰ベルトなどにカラビナを装着して、ボトルホルダーにペットボトルを差し込みます。

素材

カラビナはアルミニウム素材で「軽い・強い・錆びにくい」が特徴です。軽いので体への負担が少なく、強度が高いので山登りなどハードなシーンでも問題ありません。しかも、水滴に強いのでペットボトルホルダーに最も適した素材です。

印刷について

オリジナル印刷をする場合、印刷できるのはベルト部分のみで、カラビナなどの金具には印刷できません。平織りポリエステルは摩擦に強いので印刷部分が薄くなる心配を軽減できます。インクがきれいに載るので細かいデザインも再現できます。PUレザーは触り心地が良く弾力があります。汚れや水濡れにも強いのでペットボトルホルダーには適した素材です。

印刷範囲のベルトは2種類
平織りポリエステル PUレザー
布幅 20mm 20mm
印刷方法 インクジェット印刷 インクジェット印刷

実際に使ってみてわかったこと

  • 体の密着度が高いのでフラフラして重さが負担になりにくい
  • カラビナは片手で脱着できるので歩きながらでも使いやすい
  • アルミ素材は変形しにくく強度が高いので長持ちしそう
  • リュックにぶら下げた時の重量感はさほど感じない
  • 腰に掛けると少し引っ張られている感じがしたが、左右交代で負担は軽減できる
  • マルカンをつければ鍵なども一緒に下げることができる

首掛け式ペットボトルホルダーの特徴

ネックストラップにペットボトルホルダーを装着して、首からペットボトルを下げるようにして使用します。

素材

ホルダーは樹脂なので柔軟性があり衝撃を吸収します。

印刷について

オリジナル印刷をする場合、印刷できる範囲はストラップ部分のみで、ホルダーは印刷できません。平織りナイロンは、表面がなめらかでナイロン自体に光沢があるので、高級感とツヤ感が特徴です。シルク印刷は細かい文字まできれいに印刷できます。熱転写印刷は、きめ細かく薄い生地で織目が目立たない滑らかな素材です。版代がかからないので安価に制作できます。

印刷範囲のストラップは2種類
平織りナイロン 平織りポリエステル
布幅 15mmか20mm 20mm
印刷方法 シルク印刷 熱転写印刷
版代金 〇必要 ×不要

実際に使ってみてわかったこと

  • すぐ飲める位置にあるので水分補給をマメにできる
  • 首が痛い、ぶらぶらが気になる場合は、たすき掛けがお勧め。その場合は長さ調整パーツが必須で、最小が通常のネックストラップの長さの約450mm(全長約900mm)にして、最大が通常の2倍の長さがあれば、たすき掛けしてもネックストラップを外さずに飲める。特に小さなお子様が使用する時は、たすき掛けにすれば首にかかる心配がないので安心
  • 安全パーツの取り付けは重量によって安全パーツが外れる可能性があるのでお勧めできない
  • ホルダーが樹脂製で開閉部分が少し動くことで固定するので、脱着時に強いを力を入れる必要がない
  • ホルダーにペットボトルを差し込む時に力の方向を間違えたり、強く引っ張るなどすると破損するので注意

まとめ

ペットボトルホルダーのカラビナ式と首掛け式の違いを紹介しましたが、強度、応用性、長時間の使用を考えるとカラビナ式の方が使い勝手は良さそうです。ただ、首掛け式でも長さ調整パーツを付けて、たすき掛けにするなら体への負担も軽減できて、水分補給を忘れずにすみそうなので、ご年配の方やお子様には向いていますね。