アクリルパスケースとPVCパスケースの違い

オリジナルグッズとして人気のあるアクリルパスケースとPVCパスケース。用途は交通系ICカードや社員証入れなどで、それぞれ、ケースのサイズや印刷方法、価格などの違いがあります。そこで、この記事では、ジェイアンドシーサプライで製作しているアクリルパスケースとPVCパスケースを比較して違いを解説します。
アクリルパスケースとPVCパスケースの違い

サイズの違い

パスケースの中に入れる交通系ICカードのPASMOやSuicaの大きさは、幅54mm×高さ85.6mmでクレジットカードと同サイズです。それぞれのパスケースと比べてみましょう。

アクリルパスケースのサイズは、幅61mm×高さ104mm×奥行き6mmの長方形です。アクリルは硬く加工しやすいため、奥行きのある箱形のパスケースを作ることができます。パスケースの幅は狭く、交通系ICカードに合わせた必要最小限の大きさに設定されています。ケースの構造は、カードを入れても内部に若干の隙間があるので出し入れがスムーズです。ケースの上部にあるカードの差し込み口から出し入れできて、パスケースをぶら下げる時に使用する先端パーツがカード落下のストッパーになります。
アクリルパスケースのサイズ

PVCパスケースのサイズは、長方形だと幅65mm×高さ98mm、カプセル型は幅113mm×高さ69mm、オリジナル型は幅120mm×高さ80mm以内で自由な形のパスケースを作成できます。奥行きがほとんどなく非常にスリムなところが魅力です。ケースの構造は、裏面にカードを差し込みする切れ目があるので、スライドさせるようにカードの出し入れをします。カードを入れても落ちない密着性があり、中央の穴から指で押し出すようにスライドさせれば、簡単にカードの出し入れができます。
PVCパスケースのサイズ

印刷の違い

アクリルパスケースは、インクジェット印刷でオリジナルデザインをフルカラー印刷できます。アクリルに直接インクを吹き付けて色を付ける印刷方法で、写真やグラデーションなど色鮮やかに印刷できる特徴があります。印刷する時に紫外線(UV)を照射することでインクを固めるので耐候性に優れており、長方形の面いっぱいまでオリジナルデザインを印刷できます。また、両面に同じデザインや、片面ずつ異なるデザインを印刷することもできます。アクリルに直接印刷するので版代金は不要です。
アクリルパスケース印刷の違い

PVCパスケースの印刷方法は、オフセット印刷とシルク印刷からえらべます。単色なデザインに向いていて、曲面印刷も可能です。印刷範囲は片面印刷で、表面いっぱいにフルカラー印刷ができます。版代金がかかりますが、写真やイラストなど細かいデザインを綺麗に再現できるところが魅力です。

オフセット印刷とは、版に付けたインクを転写ローラーに移してPVCケースに転写する方法です。印刷の版はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色が重なることでイラストや写真を鮮明に再現できます。金や銀の特色印刷も可能な印刷方法です。シルク印刷は、布製の版に開けてあった孔からインクを押し出して、孔の部分にのみに色を付けていく印刷方法です。
PVCパスケース印刷の違い

価格の違い

アクリルパスケースをオリジナル製作した時にかかるコストは、最小ロット10個を製作するとして、1個あたり750円で作れます。ロットが増えても製作単価は大幅に下がることはなく、仮に300個製作した場合は、1個あたり720円です。小売り販売価格の相場は1,000円~2,000円くらいで、学生から大人まで購入しやすい価格を設定できます。製作納期は5営業日からなので、小ロット短納期でオリジナルグッズを作ることができます。

PVCパスケースの製作コストは、最小ロット300個を製作するとして、1個あたり339円で作れます。ロットが増えれば製作単価は大幅に下がり、3,000個だと1個あたり188円まで安くなります。小売り販売価格の相場は1,000円前後なので、学生や低年齢層の子どもも購入しやすい商品です。納期は25営業日とやや長めですが、ロット数が多い分、安価での製作が可能なので、企業の販促品として作ることができます。

人気の違い

アクリルパスケースは10個から作成できるので、手軽にグッズの制作ができます。少量でデザインが豊富なグッズを製作したいイベント限定品やアパレルグッズとして人気があります。アクリルは非常に硬く耐久性があるので、収納したカードをしっかりガードできます。記名式のパスカードは、個人情報が隠れる箱形のアクリルパスケースがお勧めです。
アクリルパスケース人気

PVCパスケースは大ロット低予算で作成できるので、販促品として人気があります。オリジナル型が可能で、電車やキャラクターのシルエットをかたどったオリジナル性の高いケースを作成できます。PVCは柔らかく程よい厚みがあるので、販促用として配布する時もケース本体の破損を心配する恐れがなく、輸送や管理も安心です。日常的に使用するグッズなので、企業のロゴやキャラクターを印刷すれば、高い宣伝効果が見込めることも人気の理由です。
PVCパスケース人気

まとめ

弊社の商品情報に基づいて比較してみます。

アクリルパスケース PVCパスケース
サイズ 長方形:W61×H104×D6mm 長方形:W65×H98mm
カプセル型:W113×H69mm
オリジナル型:W120×H80mm以内
印刷 インクジェット印刷 オフセット印刷
シルク印刷
版代 なし あり
最小ロット 10個 300個
単価 10個注文時:750円
300個注文時:720円
10個注文時:注文不可
300個注文時:339円
人気 イベントやアパレルグッズとして人気 企業の販促品として人気

アクリルパスケースとPVCパスケースの違いを、弊社の商品に基づいて詳しく比較しました。この記事で紹介した、印刷方法や単価、素材や人気の違いなどをしっかり理解して、お気に入りのオリジナルパスケースを作成してくださいね