近年、モバイルバッテリーを販促品やノベルティグッズとして製作する企業が増えてきています。そこでモバイルバッテリーを販促品やノベルティグッズとして製作する際のメリットとデメリットをご紹介いたします。どちらもご理解いただきイベントやキャンペーンなどでご活用ください!
目次
モバイルバッテリーでノベルティを作るメリット
メリット1.実用性がある
ライオン株式会社の調査によると、どのようなノベルティーなら受け取るかというアンケートの第1位は「実用性があるもの」でした(全体の65%)。2位は「好きな企業やサービスのモノ」(全体の18%)、第3位は「かさばらないモノ」(全体の8%)。イベントや展示会で販促品をもらったものの「こんなの使わないよ・・・」と思った経験はありませんでしょうか。その点モバイルバッテリーであれば実用性はバツグンです。モバイルバッテリーといえばスマホを使用するうえでいまや必需品となりつつあるアイテム。スマホの電池がなくなってきたときにいつもでどこでも充電できとっても便利です。サイズもスマホとほぼ同じぐらいのサイズですので携帯性に優れており持ち運びもお手軽。手にした方は実用性を感じていただき頻繁に使っていただけることでしょう。
メリット2.繰り返し使える
モバイルバッテリーはその名のとおり外部用電源として「本体に充電→スマホに給電→本体に充電→スマホに給電」を繰り返しながら使用します。そのため文房具や日用品をベースにした販促品のように、ある程度使用したら消耗して(なくなって)しまうことがなく、繰り返し長期間使ってもらえます。繰り返し使ってもらえることでメリット1の実用性をさらに感じていただけるでしょうし、モバイルバッテリー自体および印刷されている企業やサービス、商品に愛着を持ってもらえる効果もあります。またモバイルバッテリーは外で使うことが多いので、繰り返し使っていただくことで人の目に触れる機会も増えることでしょう。なおモバイルバッテリー本体への充電は一般的に500回程度できるとされていますが、なんと2,700回も充電できるパナソニック製のモバイルバッテリーもあります。
メリット3.高級感がある
販促品やノベルティグッズを製作する側からすると、どうしても「なるべく安く大量に」と考えてしまいがちです。もちろん予算が限られているので仕方はないのですが、あまりにもコストを追求すると興味を持ってもらえない、受け取ってもらえない、なんてことになりかねません。その点、見た目や作りがしっかりしているモバイルバッテリーで販促品・ノベルティグッズを製作すれば、安価で大量生産できる販促品との違いは一目瞭然です。また多くの販促品は透明のビニール袋に個別包装されているだけのものが多いですが、モバイルバッテリーでしたらオリジナルのパッケージもあわせて製作できます。本体とパッケージを統一感のあるデザインで製作すれば、まるで販売品のような高級感のあるルックスになり目を引くこと間違いなしです。
メリット4.希少価値が高い
販促品・ノベルティグッズはイベントや展示会での配布品、販促キャンペーンの賞品がおもな使われ方です。そのため製作された販促品・ノベルティグッズは販売店やECサイト用の商品ではなく一般消費者へ販売はされません。手に入れるにはイベントに参加してもらったり、プレゼントキャンペーンに応募して当てるしかありません。製作される個数もそれほど多くなく、とくに販促キャンペーンの賞品用ですと5個や10個などごく少数の場合が多々あります。また賞品用ということでデザインもユニークなもの、ゴージャスなものなど、一風変わったものがあります。お金を出しても購入できない、数も少ない、デザインもユニークとなれば希少価値はおのずと高くなり注目度もアップ。口コミやネットで拡散され話題になることでしょう。
メリット5.SNSで拡散されやすい
ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのSNSでは日々大量の情報が発信されていますが、販促キャンペーンに関する情報も数多く見受けられます。たとえばツイッターで「キャンペーン」や「懸賞」で検索すると、さまざな企業・ブランドが行っている販促キャンペーンのリツイートを数多く見受けられます。また販促キャンペーンの賞品が当たった方が報告&賞品の画像を掲載していることも。ハッシュタグ「#オリジナルモバイルバッテリー」で検索すると、オリジナルモバイルバッテリーが当選した方のツイートを見ることもできます。オリジナルの賞品が当たる販促キャンペーンは人気があるので、SNSで一気に拡散され大勢の方に知ってもらえることがあります。
モバイルバッテリーでノベルティを作るデメリット
デメリット1.制作費が高い
販促品・ノベルティグッズをなるべく安く作ろうとした場合、はたして1個いくらで製作できるでしょうか。ボールペンやふせん、缶バッチであれば100円以下で作れてしまいます。モバイルバッテリーで販促品・ノベルティグッズを作ろうとすると1個あたり1,500〜2,000円ぐらいの金額がかかります。たとえばイベントでの配布品として作る場合、来場者が50名であれば1,500円✕50個=75,000円、100名であれば1,500円✕100個=150,000円となります。なるべく多くの人に配るばらまき品なのか、プレミア感のある来場者プレゼントなのか使用用途により製作するグッズも変わってきますが、モバイルバッテリーを製作する場合はある程度の予算が必要となります。
デメリット2.重い・かさばる
一般的な長方形型のモバイルバッテリーの平均サイズは縦110✕横64✕厚さ9mm、重さは内蔵電池容量によりますがだいたい100g前後です。1個1個ではそれほど大きさや重さを感じないかもしれませんが、これが50個、100個となると話が違ってきます。たとえば展示会の来場者に配布する場合、まず会場へ持っていくだけでも大変です。梱包したダンボールは大きいですし重いですので、そう簡単に持ち運びできません。キャリーバッグで持ち込んだり、宅急便で発送する必要があります。また会場では自社ブース内に保管しておく場所も用意しなければなりません。モバイルバッテリーで販促品・ノベルティグッズを製作する際は、実際に使用するまでの段取りを事前に検討しておきましょう。
デメリット3.ケガや火傷のリスクがある
モバイルバッテリーが普及し始めて目にするようになったのが、本体の異常発熱や爆発によるケガや火傷のニュース。もちろんメーカーは事故が起きないように製造していますが万が一ということもあります。販促品・ノベルティグッズとして製作したモバイルバッテリーが原因でケガや火傷を負わせてしまったら重大な事故になってしまいます。ただ2018年2月よりモバイルバッテリーにPSEマークの付与が義務付けられました。PSEマークとは、電気製品が原因の火災や感電などから消費者を守るために施行された法律のこと。2019年2月1日からはPSEマークのないモバイルバッテリーの製造・輸入・販売ができなくなります。モバイルバッテリーで販促品・ノベルティグッズを製作する際はPSEマークがちゃんと付いているか確認しましょう。
デメリット4.目新しさがない
スマホの普及および内蔵バッテリーの大型化により、みなさんのまわりにもモバイルバッテリーを持っている方は多くいることでしょう。MMD研究所の調査によりますとモバイルバッテリーの常時携行率は26.6%だそうです。つまりスマホユーザーの4人に1人が常にモバイルバッテリーを持ち歩いているということです。それだけ多くの人がすでに持っているためモバイルバッテリーで販促品・ノベルティグッズを製作してもあまり興味を持ってもらえない可能性があります。本体の形状もだいたい一緒ですので(長方形型)見た目での差別化も難しいでしょう。ただデザインはオリジナリティを出せますので自社のロゴや商品パッケージ、イメージキャラクターなどをモチーフにしたインパクトのあるモバイルバッテリーを作ってみてはいかがでしょうか。
デメリット5.デザインによっては使いづらい
販促品・ノベルティグッズを製作する目的は自社や自社サービスの宣伝ですので、企業名やサービスロゴがデザインされているものが多いです。またゲームメーカーやアニメ制作会社などは美少女キャラクターのイラストが大きく印刷されているパターンもあります。その企業やサービス、キャラクターのファンであればよいのですが、あまり興味がない人にとっては「デザインがちょっと・・・」となる可能性があります。とくにモバイルバッテリーは外で使う(=ひと目に触れる)ことが多いので、あまり主張が強すぎるデザインですと使ってもらえないことにもなりかねません。デザインする際はバランスを考慮することを心がけましょう。
モバイルバッテリーを使った販促事例
販促事例1.プレゼントキャンペーン
応募者のなかから抽選でオリジナルグッズが当たるプレゼントキャンペーン。応募条件がとくになく誰でも応募できるものと、対象商品を購入した人のみ応募できるものがあります。2018年3月には不二家がミルキーオリジナルバッテリーのプレゼントキャンペーンを実施しています。ユニークなのがモバイルバッテリーに印刷されているペコちゃんのイラスト。笑顔や怒り顔、ベロベロバーをしている顔など、おもしろい表情の全7種類。モバイルバッテリー欲しさについミルキーを購入してしまうほど魅力的な賞品になっています。
みんな~~!まだまだ暑いけど、元気かな?今日はワタシのモバイルバッテリーのデザインを発表するよ!!
とーーーってもカワイイから、お気に入りヨ!みんな、どんどん投票してネ★ pic.twitter.com/SaimZGs8Re— ペコラ (@maho_no_milky) 2018年8月27日
販促事例2.購入者特典キャンペーン
対象商品を購入、または対象サービスを契約した人にオリジナルグッズがもらえるプレゼントキャンペーン。スズキ(オートバイ)、ツクモ(パソコン)、イシバシ楽器(楽器)など数多くの企業が実施しています。商品の購入、サービスを契約した特典(おまけ)としてモバイルバッテリーがもらえるとなれば十分お得に感じるキャンペーンでしょう。
【アドレス110モバイルバッテリープレゼントキャンペーン】
期間中、キャンペーン実施店でアドレス110の新車をご購入のお客様にスズキロゴ入りパナソニック製モバイルバッテリー搭載AC急速充電器をプレゼント!https://t.co/6H2GGoZfV3 pic.twitter.com/aJSF4EJh6k— スズキ株式会社国内二輪公式アカウント (@suzukicojpmotor) 2017年5月1日
販促事例3.RTキャンペーン
ツイッターを利用したプレゼントキャンペーン。企業のツイッターアカウントをフォロー、キャンペーンのツイートをリツートすることで応募が完了。リツイートした人のなかから抽選でオリジナルモバイルバッテリーがプレゼントされます。多くの企業が実施していますが、なかでもうまく活用しているのがスマホゲームの運営会社。スマホゲームとモバイルバッテリーは親和性が高く賞品として非常にマッチしています。またデザインもゲームのキャラクターが大きく印刷されているのでゲームのファンにはたまらない賞品でしょう。
ついに・・・!#ウルトラマン コラボが開催!
開催期間中にログインをすると
「★5ウルトラマン」が貰える!さらに、コラボを記念して、
5月20日23:59までに
【フォロー&このツイートをRT】した方から抽選で
『オリジナルモバイルバッテリー』を10名様にプレゼント!#コトダマン #円谷プロ pic.twitter.com/y9HMEvymcD— 【公式】コトダマン運営会議 (@kotodaman_pr) 2018年5月10日
まとめ
モバイルバッテリーを販促品・ノベルティとして製作する際のメリットとデメリットはおわかりいただけましたでしょうか。展示会での配布品や販促キャンペーンの賞品など使用用途により重視するポイントは変わってきますので、よく見極めてご活用ください。