オリジナルグッズは何に使われている?問い合わせデータで見る用途別トレンド

オリジナルグッズを製作する目的は、企業によっても個人によっても大きく異なります。これまでに弊社に寄せられたオリジナルグッズ製作に関する問い合わせデータを分析したところ、「販売用」と「販促品」という2つの用途で、支持される商品にはっきりとした違いがあることが分かりました。今回のコラムでは、この傾向を用途別に整理しながら、その背景にある市場動向を解説します。

オリジナルグッズの用途は大きく分かれる

弊社への問い合わせは、ユーザー自身が選択した用途に応じて「販促品として」「販売用として」「自社内で使用」「その他」の4つに分類されます。全体を集計すると、件数の大部分は「販促品」と「販売用」の2用途に集中しており、この2つだけで多くの商品カテゴリーの傾向を説明できることが分かりました。以降のセクションでは、この2用途に焦点を当て、それぞれで支持される商品の特徴を見ていきます。

オリジナルグッズ制作の用途
商品名 販促品として 販売用として 自社内で使用 その他
アクリルペンライト 15% 64% 6% 15%
モーテルキー 19% 46% 5% 30%
シールクリーナー 63% 18% 4% 15%
パスケース 35% 46% 4% 16%
アクリルキーホルダー 19% 52% 7% 21%
アクリルスタンド 14% 69% 5% 11%
モバイルバッテリー 17% 58% 2% 22%
アクリルコースター 23% 41% 11% 26%
スマホスタンド 31% 53% 5% 11%

オリジナルグッズ製作に関するお問い合わせのうち、「グッズ製作の用途」のアンケート項目に回答された、直近10,000件のデータを基に集計。

販売用として人気が高い商品の特徴

問い合わせデータを見ると、アクリルペンライトやアクリルスタンド、TPUライトバングル、アクリルパネルといった商品は「販売用として」の回答比率が全体の6割から8割を占めています。これらの商品に共通するのは、キャラクターやアーティストのビジュアルをそのまま活かせるデザイン性の高さです。手に持って掲げたり、机や棚に飾ったりする用途に適した形状であることも、選ばれる理由のひとつと考えられます。

アクリルペンライトの用途別割合 販売用として 64.1% その他 15.5% 販促品として 14.6% 自社内で使用 5.8%
図:アクリルペンライトの用途別問い合わせ割合(合計2,604件)

推し活市場の拡大が後押し

こうした傾向の背景には、いわゆる「推し活」市場の拡大があります。財務省大臣官房総合政策課のコラムでは、矢野経済研究所の推計を引用し、アニメや同人誌、アイドルなど「オタク」市場の主要16分野の合計市場規模が、2020年度の約6,730億円から2024年度には約1兆90億円まで拡大したことが紹介されています。分野別ではアニメが約3,500億円、アイドルが約2,050億円と大きな割合を占めており、こうした市場の広がりが、ファン自身によるグッズ販売への需要を押し上げていると考えられます。

販促品として選ばれやすい商品の特徴

一方、シールクリーナーやステンレスクリップ、ペットボトルホルダーといった商品は「販促品として」の回答比率が高く、いずれも全体の5割以上を占めています。これらは実用性が高く、日常的に使ってもらいやすい点が共通しています。企業のロゴやメッセージを目に触れる機会が多い形で届けられることも、販促用途として選ばれる理由のひとつです。

シールクリーナーの用途別割合 販売用として 17.8% その他 14.8% 販促品として 63.0% 自社内で使用 4.4%
図:シールクリーナーの用途別問い合わせ割合(合計1,149件)

法人ギフト市場の回復基調

株式会社矢野経済研究所が公表した調査によると、2023年の国内法人ギフト市場規模は前年比104.8%の2兆4,900億円と推計されており、2024年は同105.3%、2025年以降はさらなる成長が見込まれています。同調査では、コロナ禍で落ち込んだ販促需要が回復基調にあることに加え、ノベルティが単なる大量配布品から「価値あるギフト」へと役割を変えつつあることも指摘されています。実用性や品質にこだわった商品が販促品として選ばれやすくなっている背景には、こうした市場全体の変化があると考えられます。

用途によって支持される商品は異なる

問い合わせデータからは、オリジナルグッズの用途が大きく「販売用」と「販促品」に分かれ、それぞれで支持される商品の傾向が異なることが明らかになりました。

販売用のグッズは、購入者が手元に残して眺めたり飾ったりすることを前提とするため、デザインの再現性や質感が重視される傾向にあります。一方の販促品は、幅広い層に配布することを前提とするため、単価が抑えられ、持ち運びやすく、日常的に使える実用性の高さが優先されやすくなります。

同じ「オリジナルグッズ」というくくりであっても、ファングッズとして販売するのか、企業ノベルティとして配布するのか、目的を明確にしたうえで商品を選ぶことが、満足度の高いグッズ製作につながります。用途に合った商品選びに迷った際は、それぞれの実績をもとにしたご提案も可能ですので、お気軽にご相談ください。

販売用として人気の商品

販促用として人気の商品