実用性が高く、いくつあってもうれしいポーチは販促品や販売品で根強い人気があります。ポーチをオリジナルデザインで作成したいけれど、いったいどんな種類のポーチを作成できるのか?使える素材やパーツはなにがあるのか?などの疑問があるという人に向けて、参考にしたい人気のメーカーや、オリジナルポーチ作成時によく使われる素材、パーツの特徴、印刷方法を紹介します。
目次
ポーチとは?
ポーチとは、化粧品やエチケット用品など様々な物をまとめて入れることができる袋のことです。ここではより詳しくポーチの定義や用途について説明します。
ポーチの種類は?
ポーチにはサイズや用途によって非常に多くの種類があります。基本的にはスクエア型かラウンド型が主流となっていますが、その他にもがま口型や、巾着型、化粧ポーチによく使われるバニティ型の大きなポーチなど、さまざまな形が存在します。ちなみにバニティには「虚栄心」という意味があり、表面的な装飾(化粧)を表しています。
一般的なサイズは?
ポーチのサイズに厳密な決まりはありません。実際に、手のひらサイズの小さなものからコスメなどを入れる大容量のものまで、様々な大きさのポーチが販売されており、使用用途によって適したサイズのポーチを選ぶことができます。日本では、バッグに入れて持ち運べる程度の小さめバッグを指すことが多いです。
日本語では?
ポーチを英語で書くと「pouch」であり、これは保存用の小袋などを示す”パウチ”の意味を持っています。日本語では、そこから派生して簡易的な包みや袋のことを指すようになりました。また、”小さい”というニュアンスも含み、小物入れや小袋などと言い換えることができます。
ポーチの用途
ポーチは一体どのような用途で使われているのか、独自に調査を行いました。
ポーチの用途で一番多かったものはコスメやエチケット用品です。いつも持ち運ぶものを、カバンの中がかさばらないようにスッキリまとめるのに使っている人が多いです。また、傷がつくと困る通電系商品のコードや充電器をポーチにいれて保護したり、逆にバッグが汚れないようにするために文具などをまとめたりしている人もいます。個別で持っていると散らかってしまうような小さものでも、かわいくひとまとめにすることができるので、ポーチはいくつあっても邪魔になりません。このように、様々なものが収納可能でいろんなシチュエーションで使えるポーチは、販促品や販売品に最適なグッズだということがわかります。
人気のあるメーカー
オリジナルポーチを作る際に参考になる人気ブランドのポーチをいくつかピックアップして紹介します。
PAUL & JOE(ポール&ジョー)
ねこやペイズリーなどの可愛らしい柄が特徴のポールアンドジョーでは、布や革を使用したポーチが人気です。
PRADA (プラダ)
ナイロンやコットン製のシンプルなデザインのポーチに、特徴的なトライアングル型のロゴをとりつけています。高級ブランドならではのシックなデザインです。
gelato pique (ジェラートピケ)
チュールやサテン、パイル生地など、やさしい手触りのポーチを数多くとりあつかっているのが特徴です。デザインはシンプルでも、色味や素材にこだわってgelato piqueらしい雰囲気を演出していますね。
marimekko (マリメッコ)
マリメッコは、鮮やかな色の大胆なプリント柄をデザインした商品ラインナップが特徴。ポーチはシンプルな形のものが多く、大胆なデザインと独特の色合いを一層際立たせています。
kate spade new york(ケイト・スペード ニューヨーク)
kate spadeはリボンやパールなどの装飾に凝った、様々なデザインのポーチを販売しています。中には刺繍が施されたものもあり、オリジナリティが強いラインナップとなっています。
オリジナルポーチを作る時に使われる素材
コットン(綿)
リネン(麻)
合成繊維
革
合皮(PUレザー)
ビニール(PVC)
オリジナルポーチに使われるパーツ
ファスナー
ボタン
がま口
チャーム
ベルト・ストラップ
オリジナルポーチへの印刷
オリジナルポーチへの印刷方法には大きく分けての4つの方法があります。各印刷方法の特徴を理解し、印刷するデザインにあった印刷方法や素材を選んでください。
インクジェット印刷
インクジェット印刷とは、素材にインクを吹き付けて行う印刷のことです。吹き付けたインクにUV(紫外線)を当てることでインクを固定します。この印刷方法は耐衝撃性・耐候性にも優れており、日の当たる場所に置いておいても数年ほど品質を保つことができます。日用品として使用するポーチには最適な印刷方法と言えるでしょう。また、細かいデザインやグラデーションをキレイに印刷することができるため、版権モノのキャラクターなどを忠実に再現したい場合にもおすすめです。
インクジェット印刷に適したデザイン
- ポーチ全面や広範囲にフルカラー印刷したい場合
- グラデーションや繊細な模様など細かいデザインを印刷したい場合
- 使用する色数が多い、色味を忠実に再現したい場合
インクジェット印刷に適した素材
インクジェット印刷は幅広い素材に印刷が可能なので、ポーチに使われる素材であれば、ほとんどのものに印刷することができるでしょう。ただし、シリコンやフッ素加工樹脂など、表面でインクを弾いてしまう素材には適しません。
シルクスクリーン印刷
シルクスクリーン印刷(シルク印刷)とは、1色ごとに直接インクを版から浸透させ、素材に刷りこんでいく印刷方法です。インクを厚く塗布することが可能で、発色がいいのが特徴です。また、この方法で印刷した部分は耐候性にも優れていますので、常に持ち歩くポーチでもデザインの劣化がしづらいです。多くの色を使う場合には版の作成に費用がかかりますが、作成した版は何度も使用することができるので、販促品や販売品としてポーチを大量に生産したい場合には、この方法が向いています。
シルクスクリーン印刷に適したデザイン
- 使用する色数が多すぎない、シンプルなデザイン
- 単色のワンポイント
- 企業のロゴやマークなど、コーポレートカラーをしっかり再現したい場合
- 厚い印刷でしっかり目立たせたいデザイン
シルクスクリーン印刷に適した素材
シルクスクリーン印刷は基本的に全ての素材に印刷が可能なので、ポーチに使われる素材であれば、ほとんどのものに印刷することができるでしょう。網目の荒い紙などにはあまり使用されませんが、印刷することも可能となっています。
オフセット印刷
オフセット印刷とは、一度版に塗られたインクを、ハンコの要領で紙に直接つけて印刷します。多色刷りに適しており、特に写真やイラストなどグラデーションのあるデザインでもきれいに印刷することが可能です。短時間で大量の個数を印刷することができ、版はシルク印刷よりも安く作成できます。印刷が高品質で、印刷のスピードも早いため、PVCなど表面が滑らかな素材を使用している場合は、このオフセット印刷が最適です。ただし、オフセット印刷はインクの厚みが薄く、下地が透けてしまうこともあるので、デザインによっては注意が必要です。
オフセット印刷に適したデザイン
- 写真やイラストなどグラデーションのあるデザイン
- 発色の良さを重視したいデザイン
- 金や銀などの特殊な色を使用したデザイン
オフセット印刷に適した素材
オフセット印刷は基本的にポスター、カタログ、パンフレットなどの紙類に使われることが多いですが、PVCなどの表面が滑らかな素材を利用したポーチにも使用可能です。
昇華転写印刷
昇華転写印刷はあらかじめ専用の紙にデザインを印刷し、その印刷部分を熱で気化して生地にデザインを染みこませる印刷方法です。シルク印刷とは違い版を用意しないため、大量生産よりも少量生産に向いています。インクが直接生地に染み込むため、耐久性が非常に強いのが特徴です。例えば、ポーチが汚れてしまった際、洗濯することでプリントにひび割れが現れたり、色落ちしたりすることもありません。また、生地に凹凸のない、自然な仕上りのポーチにすることができます。
昇華転写印刷に適したデザイン
- 凹凸のない自然な仕上がりにしたいデザイン
- 鮮やかな発色を重視した印刷を行いたい場合
昇華転写印刷に適した素材
昇華転写印刷に使用されるのはポリエステル素材の生地です。ポーチをはじめとして、タオルや衣類、のぼりなど、ポリエステル加工のされたものであれば印刷することができます。ただし、生地にインクを染み込ませる方法なので、すでに色が付いているポーチに印刷したい場合にはあまり適していません。
オリジナルポーチへの加工
オリジナルポーチにオリジナルデザインを施す場合には、印刷をする以外にも方法があります。一味違ったポーチを作成したい方にオススメの加工方法を詳しく紹介します。
型押し・箔押し
型押しは、企業のロゴや模様をかたどった型を、ハンコのように押し付けて模様をつける加工法のことです。箔押しは、型に金や銀の箔を貼り付けて、型押しと同様に素材に押し付けて模様をつけます。箔押しした部分はキラキラと光るのがポイントです。箔押しや型押しで加工することで、上品さや高級感を演出することができます。ポーチに企業のロゴをワンポイントで入れることはもちろん、生地全体に模様を入れることも可能です。一見、限られた素材にしかできないイメージがある型押しと箔押しですが、実はレザーを始めとして、紙、ビニール等、ポーチに使用されるさまざまな素材に施すことができます。シンプルさや、高級感を重視したポーチを作成したい場合には、最適な加工方法といえます。
刺繍
刺繍は、布や革などの素材に糸と針で模様を縫い付けていく装飾技術です。プリントなどに比べて立体感があります。業者による加工であれば、デザインは文字からキャラクターまで幅広く対応でき、ワンポイントや表面全体など、刺繍位置、サイズ、紐色をチョイスすることで、幅広いデザインが可能です。刺繍は他の加工方法には出せない独特の温かみを持っていますので、他とは一味違うおしゃれなポーチを作りたい方におすすめの方法です。
オリジナルポーチのスペック比較
オリジナルポーチを作る時に使われる素材とパーツの特徴、印刷方法などを紹介しました。ポーチは種類が豊富なグッズですので、それに伴って素材やパーツ、印刷方法もたくさんあります。これからオリジナルポーチの作成をしようと考えている方は、ぜひこのページを参考にしてみてください。
サイズ(縦×横) 重さ |
値段 (200個注文時) |
最小注文数 | 素材 | パーツ | 印刷 | 加工 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ビニールポーチ |
125mm×196mm 25g |
460円 | 200個 | PVC(ポリ塩化ビニル) | ファスナー | シルク印刷 オフセット印刷 |
– |
マルチポーチ |
100mm×155mm 59g |
943円 | 200個 | PUレザー | ファスナー | インクジェット印刷 | 箔押し/型押しが可能 |
スマホポーチ |
150mm×190mm 156g |
1500円 | 200個 | PUレザー | がま口 ショルダーベルト |
インクジェット印刷 | 箔押し/型押しが可能 |
ファスナースマホポーチ |
130mm×200mm 141g |
1658円 | 200個 | PUレザー | ファスナー ショルダーベルト/ストラップ |
インクジェット印刷 | 箔押し/型押しが可能 |