素材によってこんなに違う!マスクケースの選び方

マスクを衛生的に持ち運びできる、マスクケースを使用する方が多くなり、ケースの種類や素材のバリエーションが豊富になりました。そこで、この記事では、持ち運びできるマスクケースを購入する時のポイントを、素材ごとに、衛生面、携帯性、デザイン性の視点からわかりやすく紹介します。

マスクケースとは?

マスクケースとは、マスクを清潔に収納するためのケースのことです。個包装されていない「予備マスクを持ち歩くときの保管ケース」として使われるほか、食事中や一時的にマスクを外したいときなどに「使用中マスクを仮置きするケース」としても使われます。

なぜマスクケースが必要なのか?

マスクケースを使うと、マスクに雑菌が付着するリスクを軽減できます。使用中のマスクを外して、そのままデスクに置いたり、むき出しのマスクをポケットやかばんにギュッと押し込んだりすると、雑菌やほこりが付着して不衛生です。また、よく見かけますが、マスクをあごの下にずらして口元にもどす動作は、マスクで覆われていなかった部分に付着した病原体が、マスクの内側に付着し、感染リスクが高まります。マスクケースで管理すれば感染リスクを軽減できます。

マスクケースの素材

マスクケースの素材ごとに、衛生面や携帯性、デザイン性などのメリット、デメリットを比較してみました。


布は綿100%や、吸水性と吸湿性に優れたリネン素材、抗菌効果のある銀イオン糸を織り込んだ布もあります。基本的にどれも手洗いができるので清潔に使用できます。

メリット
洗濯機で洗えて衛生的。
バッグのすきまや洋服のポケットに収納できるので持ち運びに優れている。
形状は長方形や二つ折り用の四角形など種類が豊富。
破損する心配がなく子どもでも扱いやすい。
手作りできる。
デメリット
耐水性がなく除菌スプレーで拭き取ることができない。
使用したら頻繁に洗濯する必要がある。
雑にかばんに入れると、マスクの形が崩れてノーズワイヤーが曲がる。
見た目がカジュアル。

PUレザー


PUとはポリウレタン(Poliurethane)の略で人工的に作られた合成皮革です。PVCレザーに比べると通気性に優れており、柔らかくしなやかな質感と、見た目の高級感が特徴です。

メリット
耐水性と耐久性に優れているので、汚れても拭くだけで落ちる。
アルコールスプレーでの消毒が可能。
バッグのすきまや洋服のポケットに収納できて持ち運びしやすい。
長方形ケースと二つ折りケースが多い。
高級感がありビジネスシーンでも使いやすい。
デメリット
水洗いができない。

プラスチック(ハードタイプ)


出典:amazon
ハードタイプのプラスチックはPUレザーや紙製のマスクケースと比べると硬いので、ケースに入れたマスクの型崩れを防げます。そのぶん密閉性が高いので、使用中マスクの菌が増殖しないように制菌効果のあるケースや、ケース内側に貼り付けるテープに抗菌剤を付けた商品があります。プラスチックのケースを選ぶ際は、抗菌、制菌効果があるか必須のポイントです。

メリット
水洗い、アルコール消毒が可能。
密閉できるので、ちりやほこりの侵入を防げる。
薄型で軽量なのでバッグのすきまに入る。
ケースは長方形、二つ折り、ボックスと種類が豊富。
マスクの形が崩れない。
シンプルなデザインが多いのでビジネスシーンでも使いやすい。
デメリット
硬いので強くぶつけると破損する。
マスクの形に合わせた長方形のケースが多いので、立体マスクだと使いにくい。
通気性がないので、使用中マスクを入れると菌が増殖する。

PP(ポリプロピレン)クリアケースで使われる素材


身の回りで良く使われている素材で、クリアケースもそのひとつです。プラスチックの中では最も軽量で密閉性に優れています。アルコール消毒が可能ですが、通気性がないためケース内部で菌が増殖しないよう、抗菌処理されているか購入する前に確認しましょう。

メリット
耐水性、耐薬品性に優れているので、水洗いやアルコール消毒が可能。
薄型で軽量なので、バッグのすきまに入れて持ち運べる。
マスクの形が崩れない。
ケースは長方形、二つ折り、ボックスと種類が豊富。
デメリット
吸湿性、通気性がないので、ぬれたマスクを入れると雑菌が増殖する。
薄型なのでケースが折れ曲がる。
立体マスクだと使いにくい。


出典:amazon
紙のマスクケースは、歯医者や飲食店のように、店側がお客に提供する場合に使用します。薄紙の使い捨てケースや、繰り返し何度も使用できる厚紙ケースがあります。

メリット
使い捨てなので衛生面に優れる。
薄型で軽量なので扱いやすい。
自由自在に折りたたんで持ち運べる。
お客が安心するサービスを提供できる。
デメリット
毎日のことなので使い捨てはゴミが増える。
水ぬれに弱い。
立体マスクは使いづらく、ノーズワイヤーが曲がる。
使い捨ての安価なケースなので無色が多い。

まとめ

マスクケースに使われる素材ごとに、衛生面、携帯性、デザイン性の特徴を一覧にしました。マスクケースは素材やデザインなど種類が豊富ですが、この記事で紹介した素材ごとのメリット、デメリットを参考に、お気に入りのマスクケースを選んでください。

素材 衛生面 携帯性 デザイン(形)
洗濯できる ポケット収納OK 種類が豊富・長方形・二つ折り・四角形
レザー(PU) アルコール消毒OK ポケット収納OK・マスクの型崩れがしづらい 種類が豊富・長方形・二つ折り・四角形
プラスチック 水洗いOK・アルコール消毒OK かばんに入れて持ち運ぶ・マスクの型崩れがしづらい 種類が豊富・長方形・二つ折り・ボックス
PP 水洗いOK・アルコール消毒OK かばんに入れて持ち運ぶ・マスクの型崩れがしづらい 種類が豊富・長方形・二つ折り・ボックス
1回使用したら使い捨て ポケット収納OK 長方形