販促品としてマスクケースのオリジナル製作を考えている人に向けて、マスクケースの市場動向や現在のトレンド、販売する場合のコスト、キャンペーン事例などをデータ付きで紹介します。
目次
販促品としてマスクケースが優れている点
販促品やノベルティグッズとしてのマスクケースの最も大きなメリットは「年齢性別を問わずに誰でも使える」という点です。
一般的にオリジナルグッズとして人気が高い商材はTシャツやスマホケースなどですが、これらはターゲットとなる顧客層が限定されるというデメリットがあります。例えば、販促品としてオリジナルスマホケースを作る場合、スマホケースは人によって機種が違うため、より広い層をターゲットとするためには様々な機種のスマホケースを用意する必要があります。現実的なターゲットは「最新のiPhoneユーザのみ」などに限られるでしょう。また、オリジナルTシャツでも同じように、人によって体型が違うため、SMLなどの複数のサイズを用意する必要があります。
その点、マスクケースはユーザーの性別や年齢、体型などに依存しないため、在庫のリスクが少なく、低予算で広範囲をターゲットにした販促活動が行えます。
また、最近では販促品としてだけでなく、結婚披露宴などの飲食を伴うイベントで、会場で使用するためのオリジナルマスクケースや名前入りのフェイスシールドが配布されるケースも増えており、これらのニーズも今後しばらくは減ることはないでしょう。
検索動向から見るマスクケースの需要
次に、マスクケースが現在の日本国内において、どのくらいの需要あるものなのかを見てみましょう。下記のグラフは、Googleでの「マスクケース」の検索数の推移を「スマホケース」「パスケース」と比較したものです。
※数値は、特定の地域と期間について、グラフ上の最高値を基準として検索数を相対的に表したものです。
これを見ると「マスクケース」が最も検索されたのは、2020年6月であり、その後はゆるやかに減少しているものの、2021年2月現在は「パスケース」と同じくらい検索されていることがわかります。
販促品として人気の高い「スマホケース」と比較すると、検索数の割合は20〜30%程度といったところですが、マスクケースは先述したように「年齢性別を問わずに誰でも使える」という大きなメリットがあるため、キャンペーンの種類によってはスマホケースよりも優れた商材と言ってよいでしょう。
オリジナルマスクケースを使ったキャンペーン事例
実際にオリジナルマスクケースを作成して販促や広報活動に利用している企業の活用事例を紹介します。
海難事故防止のための配布用マスクケース
こちらは海上保安庁の衣浦海上保安署が海難事故防止の啓発活動などで配布するために、海上保安協会衣浦支部と合同で作成したオリジナルマスクとマスクケースのセットです。マスクには海上保安庁のマスコットとして活躍している「うみまる」と「うーみん」がプリントされており、ポリプロピレン製のマスクケースには海の事件・事故の際の連絡先と「回遊の心得」が書かれています。
#衣浦海上保安署 では、自己救命策3つの基本の認知度向上のため、海上保安協会衣浦支部と合同で #オリジナルマスク とマスクケースを作成しました。
今後、海難防止啓発活動等で配布します。
船に乗る時はもちろん、釣りをする時もライフジャケットの着用をお願いします!#海保 #第四管区 #118番 pic.twitter.com/vV1MRLbtSd— 海上保安庁 (@JCG_koho) February 8, 2021
コストパフォーマンスに優れた紙製マスクケース
こちらは滋賀県の日野町が作成した紙製の抗菌加工マスクケースです。普通のサイズとショートサイズ(二つ折りタイプ)の2種類があり、表面は近江鉄道の紹介、裏面は日野町の観光案内がプリントされています。紙製のマスクケースは他の素材のマスクケースに比べて圧倒的に低コストで作れるので、無料配布用としておすすめです。
こんばんわー😊
今日は日野町さんが作られた
マスクケースのご紹介☝️表は日野駅完成式典の日の赤電✨
裏は日野町内の観光案内になってます🍀
なんと❗️入れ物は抗菌加工❗️またショートサイズもあり😉 pic.twitter.com/CJGcRHRcbT
— 近江鉄道(電車)【公式】@みらいファクトリー (@OHMI_railway) February 12, 2021
オリジナルマスクケースの製作にかかる費用
マスクケースのオリジナル製作を実際に行う場合、やはり最も気になるのはどのくらいのコストがかかるのか?という点です。製造コストについては各印刷会社、商品の仕様(素材やサイズ)、注文数量などの諸条件によって変わってきますが、おおよその費用感は下記を参考にしてください。
- S社の紙製マスクケースの場合
- 1000枚で約60,000円(1枚あたり60円 / 印刷込み・送料別)
- L社のポリプロピレン製マスクケースの場合
- 100枚で約57,000円(1枚あたり570円 / 印刷・送料込み)
- 弊社のPUレザー製マスクケースの場合
- 100枚で約77,000円(1枚あたり770円 / 印刷・送料込み)
参考までに、弊社のポリカーボネイト製スマホケースにオリジナル印刷をした場合の費用は、100個で69,000円(1個あたり690円 / 印刷・送料込み)です。繰り返し使えるポリプロピレン製やPUレザー製であれば、コスト的にはスマホケースとそれほど大きな差はありません。
まとめ
マスクケースはオリジナルグッズのラインナップの中でも比較的新しい商材ですが、会社に出勤している人など、外で食事をする機会がある人ならほとんどの人が使える汎用性の高いグッズです。どのようなオリジナルグッズを作ろうか迷っている人は、ぜひマスクケースを選択肢のひとつに加えてみてください。