ポリプロピレン(polypropylene、PP)とはプロピレンガスを原料として製造し、生産量は合成樹脂のなかでポリエチレンに次いで第2位です。耐熱温度が130~165度と電子レンジ用の器具や容器に適しています。特徴は引っ張り強度、圧縮強度、衝撃強度に優れており表面は硬く、摩擦に対しても強いです。高温や直射日光により劣化されやすいですが加工性に優れています。射出成形、押出成形、ブロー成形、コーティングなどさまざまな加工に対応できます。
用途はトレー、弁当箱、密閉容器、米菓子、スナック食品、即席めんなどの包装フィルム、レトルトなどのラミネートの内面に使用されています。また、防湿能力が非常に強くポリエチレンよりも高い防湿効果が得られますが、酸素透過度などのバリヤ性能はさほど良くないため、バリヤ性能を高めるためにコーティングやラミネートされて使用されることも多いフィルムです。軽量であり、煮沸消毒を必要とすることで哺乳器具や学校給食用食器としても使用されています。