カンパニー制

カンパニー制とは社内分社制の一種で、各事業部門を独立した会社のように分け、事業を運営する仕組みです。1つの企業を、複数企業の集合体のように編成し、人材・資源・資金などの経営資源を各カンパニーに分配し、独立採算を徹底するとともに、権限も大幅委譲します。とくに権限の大幅委譲という点で、単純な事業本部制とは異なります。事業部体制から、独立したカンパニー制を導入することにより、個々の事業を推進するカンパニーの権限や独立性を高めます。これは、責任者が、疑似的な企業の経営者となることによって、事業の自立による独立採算性の向上と、市場への適応スピードをアップするというメリットがあります。1997年の独禁法改正によって、純粋な持ち株会社が認められたことで、カンパニー制から今後は持ち株会社制へと移行すると予測されています。