スイッチング・コスト

スイッチング・コストとは乗り換えコストともいいます。現在継続して利用している商品やサービスから、代替性のある他社商品やサービスに乗り換える際に発生する、消費者が支払うコストのことです。新しい商品やサービスがどんなに優れたものであっても、スイッチング・コストが大きくなると消費者は現状を維持しようとします。そのために自社製品、自社サービスを利用してくれている消費者に関しては、スイッチング・コストを高めに設定して他社に乗り換えられるのを防ぎ、新規の顧客、もしくは他社製品・サービスからの乗り換えユーザーには、スイッチング・コストをできるだけ低くすることも、効果的なマーケティング戦略のひとつになります。他社製品・サービスに乗り換えるには、金銭的負担以外にも、新しい製品やサービスについて一から理解しなければならないという手間や、ちゃんと使えるかなどの精神的な負担も、スイッチング・コストに含まれています。