ノープリントプライス

ノープリントプライスとは商品のパッケージに、「標準小売価格」や「メーカー希望小売価格」などの価格を表示しないことをいいます。消費者にメーカーの希望小売価格が明らかにされないという点で、「オープン価格」とよく似ていますが、「ノープリントプライス」の場合はメーカーから販売参考価格が小売店に提示され、それを参考に小売店が価格を決めます。ノープリントプライスの方式をとることで、小売店が「定価の○%引き」という表示ができなくなり、メーカー側として商品の値崩れを防ぐことができます。この方式は、お菓子や食品業界で広がり、近年では化粧品業界にも普及し始めています。基準となる定価が消費者にわからないので無理な値引きをする必要がなくなった小売店にとってはメリットですが、商品のホームページやカタログなどでも価格が記載されてないため、予算を立てて買い物をしたい消費者にとってはあまり評判が良くありません。この方法も商品のブランド力が低下すると効力がありません。