トレーサビリティとは対象となる製品(その部品や原材料を含む)が流通した履歴を確認できること、つまり「追跡可能性」をいいます。このトレーサビリティには、製品の流通履歴を時系列にさかのぼって記録を確認する「トレースバック」と、時間経過に添って追跡する「トレースフォワード」があります。もともとは、計測機器などの精度や整合性を示すために使われていた言葉ですが、近年では食品の産地偽装やBSE問題などで、野菜や食肉などの生産から流通までの履歴にも使用されるようになりました。「時刻」「重量」「名称」などの確認しうる物理量の記述の蓄積がトレーサビリティを構築する条件であるため、サービスや技術のような無形財は追跡することができません。トレーサビリティは自己申告のために、どこまで信用できるかの保証はされていないのが現状です。そこで追跡履歴を確実にするために、トレーサビリティシステムを導入している企業も増えてきています。
トレーサビリティ
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