ブルー・オーシャン戦略

ブルー・オーシャン戦略とはフランスのINSEADビジネススクールの教授、W・チャン・キムとレネ・モボルニュが著したビジネス書。または、その中で述べられている経営戦略論のことです。著書の中では、企業が生き残るために争いを繰り広げる既存市場を「レッド・オーシャン（赤い海）」、競争者のいない無限に広がる可能性を秘めた未知の市場空間を「ブルー・オーシャン（青い海）」と名づけています。ブルー・オーシャンにおいて、ユーザーにとっての高付加価値を低コストで提供することが、最大の利潤を実現できるという戦略です。これは、ハーバードMBAの教授、マイケル・ポーターの「事業が成功するためには低価格戦略か差別化（高付加価値）戦略のいずれかを選択する必要がある」とする、競争戦略の２つの要素を同時に満たすものです。また、既存のマーケット構造に制限されないブルー・オーシャンでは、企業とユーザーの両方に対する価値を向上させる「バリューイノベーション」が必要だとしています。