PET

PETとはポジトロンETといい、陽電子放出断層撮影(Positron Emission Tomography)の頭文字をとってPETと略します。細胞の機能画像とCTによる臓器の形態画像を同時に撮影できる装置です。欧米では「PET First!(PETを最初に!)」という言葉があるほど、まずこの検査をするのが常識となりつつあり、がん早期発見の救世主と云われています。CTやレントゲン検査と同じように、放射線による被ばくがあります。

検査の種類にもよりますが、1回のPET検査で受ける放射線の被ばく量は1~3mSv(ミリシーベルト)程度で、PETなら全身を一度に撮影できます。転移の判定や新たな患部の発見が容易となり、効果的な治療法の選択に役立ちます。日本では2002年になって5~6カ所の新しい施設がPETを導入し、またこの4月から健康保険で検査できるようになりました。