インセンティブ

インセンティブとは人の意欲を引き出すために、外部から与える刺激のことで、費用と便益を比較する人々の意思決定や行動を変化させるような誘因のことを言います。例えばプロ野球選手が、成績による出来高制で契約を行う場合、「出来高の仕組みを選手に与えること」をインセンティブと呼びます。また出来高そのものをインセンティブ(報奨)と呼ぶ場合や、そのようにして引き出される意欲をインセンティブ(意欲)と呼ぶ場合もあります。マーケティング分野では、販売促進手法の一環として見本品配布・プレゼント・キャンペーンなどが実施されますが、「消費者に対する刺激」をインセンティブと呼びます。また経営の分野では、社員のやる気を引き出すための仕組み(報奨制度)がインセンティブと呼ばれます。会社への貢献度が高い従業員に、報奨として自社株の購入を認める「ストックオプション制度」も、インセンティブ制度の好例です。