サイコグラフィック変数

サイコグラフィック変数とはマーケティング戦略において、市場を細分化する際に用いられる「切り口」の種類のひとつです。具体的には、ライフスタイルや好み、趣味や価値観、性格などといった心理的な特性があげられます。日本のように国土が狭い国の中では、地理的な差異を見つけ出すことが困難なため、サイコグラフィック変数の重要性が高まりました。雑誌やファッション、映画や音楽などのエンターテイメント性の高いマーケットにおいては、完全に好みによってニーズが変わってくるために、特定の価値観や趣味をもった消費者をどのようにグループ化して、効果的な広告メッセージを発信したらいいかということが、マーケティングの大きな課題となりました。そこで、サイコグラフィック変数が用いられることになります。この場合は、年齢や性別、職業や学歴などのデモグラフィック変数による市場の細分化は、マーケティグデータとしては、有効性が低くなります。