スモールワールドネットワーク

スモールワールドネットワークとはひとつのノード(点)から、別のノードへ少数のノードを経由するだけで到達することができ、更に、あるノードにつながるノード同士がつながっているという性質があるネットワークです。具体的には、ノードとはネットワークに関わりを持つ個々人で、数人を経由するだけで、目的の個人へ到達できるというものです。1967年に、社会学者のスタンリー・ミルグラムが「スモールワールド問題」という論文で発表した実験結果で、面識のない特定の人物に手紙を出すのに平均5.5人を経て届けられたというものです。1998年には、ダンカン・ワッツとスティーヴン・ストロガッツが、コオロギを使ったシミュレーションで、スモールワールドをモデル化し、その結果を「『スモールワールド・ネットワーク』における集団力学」という論文で発表しました。この現象をマーケティング応用して、新商品の普及など口コミでの宣伝に重要な役割を果たしている例が実証されています。