ダークファイバー

ダークファイバー(DarkFiber)とは敷設されているにも関わらず、光信号が通っておらず、実際には稼働していない光ファイバーのことをいいます。光ケーブル回線は、敷設に莫大なコストがかかり工事に時間もかかる上、許認可の取得も必要なため回線保有事業者は将来的な需要も見込んで実際に必要な分以上に容量を確保します。数十本から数百本単位で敷設された光ファイバーは、運用で必要な分のみを稼働させて、残りはダークファイバーとして使用されないでいます。2000年頃から、このダークファイバーを通信事業者間で貸し借りする動きが、世界的に活発になってきています。貸し借りする形態としては、ファイバー単位の「芯線貸し」、IPなどのパケット通信の場合は「帯域貸し」、WDMによる「波長貸し」など、いろいろな形態があります。現在、ユーザーにサービスするためのアクセス回線のシェアが5割を超える業者は、ダークファイバーを1本あたり月額5000円で貸し出す義務を負っています。