ハフモデル

ハフモデルとは1960年代に、アメリカの経済学者、デビッド・ハフが作成した「消費者が、ある店舗で買物をする確率」を予測するものです。例えば、近所に同じ商品を売っている店舗がいくつかあり、自宅からの距離や店舗の規模などから、消費者がどの店舗を選択するかという確率を式に当てはめて求めます。日本では、商業調査を行う上の審査指標として、1980年に当時の通産省が設定した「修正ハフモデル」を採用してきました。この修正ハフモデルによって、新しく出店しようとする大希望店舗が、近隣の主点買いにどの程度の影響を及ぼすかなどが予想されてきました。しかし、最近ではいろいろな業態の店舗が増え、単純に売り場面積と店舗までの距離だけを考慮するだけでは足りなくなってきました。具体的には、営業時間や駐車場の広さ、扱っている商品の量や品数及び価格、併設されている複合施設、店舗の立地条件など、魅力となる複数の要素も加味して総合的に算出する必要が出てきています。